顔の皮脂を取る前に、テカる時間と場所を2週間書いてみる

根拠の内訳:出典 7件大規模・体系的な研究 2件小規模・観察研究 2件学会・公的機関 3件確認 次回確認 出典を見る根拠の基準

顔の皮脂は取る前に、テカる時間と場所を2週間書き、それに合わせて洗顔・あぶらとり紙・保湿のタイミングを決めるのが先です。

青い模様のタイルの浴室で、洗面台にかがみ、合わせた両手で顔に水をかけるパジャマ姿の女性
このノートで扱うこと全8項目
  1. 顔の皮脂が多く出る原因は?
  2. テカる時間と場所は、どうやって書く?
  3. 毛穴から白いニョロニョロが出てくるのはなぜ?
  4. 皮脂を押し出すと、毛穴は広がる?
  5. 15日目、洗顔・あぶらとり紙・保湿はどう合わせる?
  6. 2週間のテカリ記録表
  7. テカリと一緒に気になる症状、皮膚科に相談するのは?
  8. この記録法の裏づけになった研究
項目 内容 根拠
記録する期間 この記事は2週間書いて15日目に調整します。塗る化粧水の試験でも、鼻の油分の差が有意になったのは3週目からでした 2019 PMID 30964238・A
部位ごとに違う量 同じ21名で、28日後の油分の減り方はおでこ13.10%、鼻21.43%と部位ごとに違いました 2019 PMID 30964238・A
暑い日 体温が1°C上がると皮脂の分泌が10%ずつ増え、夏に多くなります 韓国疾病管理庁(KDCA)・機関
あぶらとり紙の回数 軽く1日1〜2回くらいがよく、皮脂を取りすぎると水分の逃げ方が増えることがあると案内しています 韓国疾病管理庁(KDCA)・機関
手でつぶす 汚れた手でつぶしたりかいたりしないようにし、間違ったつぶし方をするとへこんだ傷あとができることがあると説明しています 韓国疾病管理庁・ソウル大学病院(韓国)・機関

顔の皮脂が多く出る原因は?

皮脂は毛とつながった皮脂腺で絶えずつくられて毛穴を通って出てくるので、一度ふいたり押し出したりしても、数時間後にはまたテカってきます。韓国のソウル大学病院は、思春期に男性ホルモンが増えて皮脂腺の分泌がさかんになると説明し、韓国疾病管理庁(KDCA)は体温が1°C上がるごとに皮脂の分泌が10%ずつ増え、夏に多くなると案内しています。

そのため同じ人でも、冷房の効いたオフィスにいた日と、炎天下を登下校した日、1日じゅうマスクをつけていた日ではテカリが違います。大韓皮膚科学会は、皮脂腺の大きさと活発さが遺伝で決まるとする研究も紹介していて、生まれつきの量を変えようとするより、1日のうちいつ多くなるかを知るほうが現実的な出発点です。

白い半袖シャツの男子生徒が、教室の窓ぎわの席で開いた本の上に腕をのせ、窓の外を見ている横顔
登下校のように暑い屋外にいた時間は、記録表に別に書いておきます。

テカる時間と場所は、どうやって書く?

朝の洗顔直後、昼ごはんの前後、15〜16時、帰宅直後の4回鏡を見て、おでこ・鼻・頬・あごのテカリを0・1・2点で書きます。2019年の化粧水の試験で同じ21名の油分の変化がおでこと鼻で別々に測られたように、顔は部位ごとにテカリの量と変わる速さが違います。

点数の横には、その日の条件を1行添えます。気温、マスクをつけた時間、運動したか、前の晩に寝た時刻、月経周期のように、日によって変わるものです。2週間集めると「平日の15時は鼻だけ2点」「運動した日はおでこ2点」のように重なる欄が見えてきて、その欄が調整する対象です。

寝室の窓辺で紺色のTシャツの男性が丸い手鏡を持ち、人さし指で小鼻の横をさわって確かめている様子
1日4回、鏡の前でおでこ・鼻・頬・あごのテカリを0・1・2点でつけます。

毛穴から白いニョロニョロが出てくるのはなぜ?

毛穴を押したときに出てくる白い塊は、毛穴の中に角質と皮脂がたまって固まった面皰の中身であることが多いです。大韓皮膚科学会は、角質の栓が毛穴の入り口をふさぐとたまった皮脂で毛穴がふくらんで面皰になり、入り口が閉じた閉鎖面皰は肌色や白の小さなぶつぶつに見えると説明しています。

白いものが見えても押し出してはいけない理由も、その中身にあります。ニキビのある18名の開放面皰108個を分析した1992年の研究では、76%から炎症を起こす物質(IL-1αの活性)が見つかりました。指先の圧でこの中身が毛穴の壁の外へ押し出されると赤いニキビに変わることがあるので、記録する期間は白い点の場所だけを書き、手はふれません。

小鼻とその横の頬の肌をごく近くから撮り、細かく並んだ毛穴と目の下のつやが見える写真
白い点が見える所は押し出さず、場所だけを記録表に書きます。

皮脂を押し出すと、毛穴は広がる?

押し出すことで毛穴の大きさが変わるかを直接測った研究は、この記事が参考にした資料にはありませんが、傷あととの関係は報告されています。2025年のタイのニキビ患者225名の調査では傷あとがある人は61.33%で、つぶしたりむしったりする行動は傷あとの危険を高める要因に挙げられました。

ソウル大学病院は、間違ったつぶし方で皮脂が肌の内側に破れ出ると、でこぼこに盛り上がったり、へこんだりした傷あとができることがあると説明しています。広がって見える毛穴よりも元に戻しにくいのはへこんだ跡なので、テカリを少なくしたいのが目的なら、押し出すことはこの記録法から外しておきます。

15日目、洗顔・あぶらとり紙・保湿はどう合わせる?

2点が集まった時刻と部位を見て、洗顔は1日2回を守りながら時間をずらし、あぶらとり紙はその時刻にだけ使い、保湿はテカる部位で量を減らす、というように1つずつ調整します。韓国疾病管理庁はあぶらとり紙を軽く1日1〜2回くらい使うよう案内し、皮脂を取りすぎると水分の逃げ方が増え、かえって皮脂の分泌が多くなることがあるとしています。

たとえば「15時に鼻が2点」がほとんどなら、その時刻にだけあぶらとり紙で鼻を押さえ、「帰宅直後におでこ2点」が運動した日に集まっているなら、運動直後に洗顔する時刻を記録表に入れます。頬が0点なのにつっぱるなら、テカるTゾーンと頬で保湿の量を分けて書きます。長く貼っておくパックは避けます。シートマスク3種類を5〜40分貼った2024年の試験では、皮脂はすべてのマスクで増え、40分後にはよりはっきりし、28名のうち57.14%が乾燥を感じました。

2週間のテカリ記録表

日付 朝の洗顔直後 昼ごはんの前後 15〜16時 帰宅直後 条件を1行で
1日目(月) おでこ0・鼻0・頬0・あご0 おでこ1・鼻1 鼻2 おでこ1・鼻2 26°C、マスク3時間
2日目(火)
…
14日目(日)
15日目のまとめ 2点がいちばん多い時刻: 2点がいちばん多い部位: 重なった条件: 変えることを1つ:

2週間のうちにつぶしたりむしったりした日があれば、その欄に印をつけ、次の日に同じ所に赤いニキビができたかも一緒に見ます。

テカリと一緒に気になる症状、皮膚科に相談するのは?

  • テカる所に、赤く痛むニキビや膿をもった点がくり返しできるなら、皮膚科を受診してみてください。
  • つぶしたりむしったりした所がへこむ、または濃い跡が残り始めたら、皮膚科で相談してください。
  • 鼻と頬がテカりながら赤くなりやすく、ほてりが続くなら、別の状態かどうか受診して確かめてください。
  • テカリと一緒に、皮むけやかゆみが眉のまわりや小鼻の横にくり返し出るなら、皮膚科で診てもらってください。

この記録法の裏づけになった研究

  • 脂性肌の21名を顔の左右で比べた2019年の試験(PMID 30964238)では、28日後の油分の減り方がおでこ13.10%、鼻21.43%と部位ごとに違い、鼻は3週目から差が有意になりました。
  • ニキビのある18名の開放面皰108個を分析した1992年の研究(PMID 1534342)では、76%から炎症を起こす物質(IL-1αの活性)が見つかりました。
  • タイのニキビ患者225名を調べた2025年の調査(PMID 39601200)では、傷あとのある人の割合は61.33%で、つぶす・むしる行動が危険因子でした。

よくある質問

顔の皮脂が多く出る原因は?

皮脂は毛とつながった皮脂腺で絶えずつくられて毛穴を通って出てきて、量は人や条件によって違います。韓国のソウル大学病院は、思春期に男性ホルモンが増えて皮脂腺の分泌がさかんになると説明し、韓国疾病管理庁(KDCA)は体温が1°C上がると皮脂の分泌が10%ずつ増え、夏に多くなると案内しています。大韓皮膚科学会は、皮脂腺の大きさと活発さが遺伝で決まるとする研究も紹介しています。

毛穴から白いニョロニョロが出てくるのはなぜ?

押したときに出てくる白い塊は、たいてい毛穴の中に角質と皮脂がたまって固まった面皰の中身です。大韓皮膚科学会は、角質の栓が毛穴の入り口をふさぐとたまった皮脂で毛穴がふくらんで面皰になり、入り口が閉じたものは白く見えると説明しています。面皰の中身からも炎症を起こす物質が見つかった研究があるので、白いものが見えても押し出さないほうが安全です。

皮脂を押し出すと、毛穴は広がる?

押し出すことで毛穴の大きさが変わるかを直接測った研究は、この記事が参考にした資料にはありません。その代わり、傷あととの関係は報告されています。タイのニキビ患者225名の調査では傷あとがある人は61.33%で、つぶしたりむしったりする行動が傷あとの危険因子に挙げられました。ソウル大学病院も、間違ったつぶし方で皮脂が肌の内側に破れ出ると、へこんだ傷あとができることがあると説明しています。

出典

  1. Forehead and nose oiliness with a 6% guava extract toner: 28-day split-face trial, 21 people with oily skin, 2019 (PMID 30964238)A
  2. Inflammatory interleukin-1 alpha in 108 open comedones from 18 acne patients, 1992 (PMID 1534342)B
  3. Risk factors for acne scarring in 225 patients in Thailand, 2025 (PMID 39601200)B
  4. Skin responses by sheet mask type and wear time, 2024 (PMID 38951050)A
  5. Korea Disease Control and Prevention Agency (KDCA), National Health Information Portal — Acne (Korean)機関資料
  6. Korean Dermatological Association — Acne vulgaris (Korean)機関資料
  7. Seoul National University Hospital, N Medical Information — Acne (Korean)機関資料

動画や掲示板の投稿は、ここでは事実の根拠として扱いません。詳しいルール:編集方針